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2010
13

7SEEDS17巻 

もう新刊が出てた(早っ)
カンタレラの新刊も出てましたね。なんか、普通だったな・・・

では、↓17巻の感想です。

「選抜エリートチーム、病んでるヨー!」
安居は正気と狂気の境で精神状態ギリギリだし、涼は厭世的なのかなー、破滅型とでもいうのか。
二人ともその才能を世の中のために生かせばいいのに!てか、その目的のために教育されたんだろうに・・・うまくいかないもんだな。行き過ぎた英才教育は人間性を破壊するってことなのか。
彼ら選抜チームは、生き残ったものだけが生きる価値があるのだと強制されてきたのだから、協調性や思いやりに欠けているのも仕方ないのかもしれない。
しかし人との付き合い方が分からない人間は、どんなに能力が高くても社会的敗者だ。
孤独の中では人間は弱いのだから。特にセブンシーズのような世界では。

そんな中で安居と夏チームの出会いは何をもたらすのか。
揃って病死・自滅の危機に立つような落ちこぼれ夏チームは、安居たちの常識では計り知れない存在だったのだろう。あまりの無防備さに安居は「保護しなければ!という任務」涼は「生きる価値なし!淘汰!!」・・・となったのかな?
安居の立場と本来の性格を考えると、ラストのあたりでは人間らしさ(良心?)を取り戻すのかもしれない。

17巻で一番ツボだったのは嵐が花の恋人だと知った涼が「あんな男でいいのか?」と呟いたシーン。
だよねー(笑笑笑)
嵐の記憶の中の花は可愛らしく微笑んでいて(サバイバル経験の前だからね、ほら!)普通の高校生ってカンジだから。
あれが本来の姿なんだろうなー。
本来の花は、女の子らしい女の子だから、嵐と一緒に居るとそれが際立つと思う。早く再会できるといいなー(ただし、周囲の評価は、涼の呟きに準ずるのでは?いや、嵐がダメってわけじゃなくて、花が凄すぎるから!)

ここにきて点が線で繋がってきて、原因とその理由→もたらされた結果と目的が明らかにされてきた。
価値観や能力の違う者同士が壁に突き当たって危機的状況に陥った時、どうするのか?
道徳的、常識的には相互排他しない、助け合って壁を乗り越える、が正しい答えに思えるのだが、そう簡単にいかないところがセブンシーズの面白さだ。この先涼も不本意にも情けの錦を着てしまうのかもしれない(そうなる可能性が高そう)

人間がこの地球に存在活動する意義はなにか?生きるとは何か?何のために生きるのか?
読者は物語に有意性を求めるものですが、展開の無意味、不条理を際立たせるのも作風としてはあり(わたしはむしろ、そーいう話のほうが好き)
良くも悪くも感動があればいい、心がグラッとすれば手法は問わない。人間としてのドラマが描けていて、エンタメとして成立していればいいわけ。
伏線は撒いたらすべて拾う、そしてむやみにばら撒かない。荒唐無稽なストーリーを破綻させることなく複雑に演出する。その上で場に応じ、キャラクターを動かす。
作者が立体的多角的な思考が出来ているのはプロの作家としては当然のことなんだろうが、この先も安心して楽しめそうだ。



なんか、読み返してみたら、すごい上から目線な感想ですね。
読者ってのは、ワガママですからー!!