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2009
03

セブンシーズ16巻 

このブログFC2なんですけど、やたらいろんな機能があるんですよね。
でも、ほとんど触ったことないという・・・
もう、2年以上使ってるくせに、ブロともって機能があるのも初めて知りました。
ふぇりち~たさま、いろいろ教えてくださってありがとー(^O^)/

・・・やっぱりブログてのはコミュニケーションのためのツールなんだな~



以下、セブンシーズ16巻の感想(ネタばれあり)

コレ読むとね、サバイバル的な基礎知識は持ってるべきだな、と思わされます。
無人島に流れ着いた時のために髪はひっつめに出来る長さが必要だな、とかね。

漫画ってのは面白ければそれで良いわけで、時代考証がどうの科学的根拠がどうのと考える方がナンセンス。
しかし分かっちゃいるけど素朴な疑問がもくもくと湧き上がるのは仕方がない。
まぁ整合性は図れなくとも、いっか。だって面白いから!

さて16巻ですが、安居がいつまで無体な自己裁量と自己決裁を繰り返すのかと危ぶんでいたら、ついにチームとも決裂しましたね。
蒼穹を守ることよりも気に食わない存在の討伐、協調性皆無の性格は彼の救えない欠点で、人心が離れていくのは当然。
混沌期には強力なリーダーシップが求められるものだけど、安居はなぁ・・・人望を集めるタイプじゃないよなぁ・・・
羊の集団を率いるなら、オオカミをトップに据えるような恐怖政治もアリだろう。
しかしセブンシーズの超個性的な面々が秩序を取り戻しつつある今は、安居のやり方に反発されるのも当然。

良かったなと思うのは、安居が花を見殺しにするのに何ら良心の呵責に苦しまないところです。
絶対的に悪を行う人間はなくとも、自らの信念や独りよがりが人としての倫理観さえも吹き飛ばしてしまうと表明しているところが、いい。
心なのか感情なのかはともかく、人間は二面性を持っていて善悪はその時々で変化する、揺らいでいる。
それをキレイ事で片付けようなんてのはリアリティもないし面白くない。
そして命には重いも軽いもなく、意味や無意味もない。

強いものに付き従うのは獣の世界ではアリでも、感情を持つ人間の社会ではそうはいかない。
自ら能動的な働きかけがなくとも人々を従わせるのは人望であり、それがカリスマなのだろう。
新巻さんが女性はたくましいとつぶやく場面があったけど、セブンシーズの女たちはムチャクチャ強い。
男が意地やプライドや変な理屈に気を取られている間に、女はしっかり生活の基盤を築いている。
生活に根ざすことに関しては女はなりふり構わない。
それは太古の昔から受け継がれた遺伝子なのだと思う。
生き抜く力、生命力は男よりも女の方が断然強いはずだ。だって子供を産み育てるのは女だもの。


セブンシーズは、人は運命の奴隷などではなく、未来を切り開いていくものなのだと訴えかけてくる。
箱舟に乗せられたのは運命だったかもしれないけど、その後の生き方を決めるのは自分だ。
そして物語の中に個々のハッピーエンドを追求しているところが、いい。
視点が一方向だけというのは少女漫画にありがちな独りよがりなんだけど、セブンシーズはキャラ一人一人にちゃんと人生を感じさせる。
これはBASARAの頃から変わらない、この作者の素晴らしさだと思う。
強烈な個性を持った者達が、繋がりを持ちつつ抜きんじ合う。
ああ、そうか。歌にもあったよね。これこそが「世界に一つだけの花」なんだ。

ところで、花と嵐はいったいいつになったら再会できるのだろうか。
お互いの体温を感じつつも会えないというのは・・・BASARAから続く伝統技なんだろうか。