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2009
01

ヴィンランド・サガ8巻 

以下、ネタばれあり。

アシェラッド~~!!!

えーと、読者というものはあらゆる展開に有意性を求めるものではありませんか?
確かにアシェラッドの死には意味がありました。
クヌート殿下の命を救いウェールズを救うという理由が。
しかし狡猾にしぶとく生き延びてきた彼が、ある日突然、志し半ばで野良犬のように死んでしまうとは・・・
こんなことで死んでいいのか、と読者が惜しく思う展開です。
もったいないキャラをあっさり殺してしまうのはこの作品だからこそなんだろうけど。
あ~~~、もったいねぇ~~~!!!
まだ8巻なんだよ~~~!?30巻くらいまで生かしておきたいキャラだったのに・・・

わたしはアシェラッドを トルフィンの能力覚醒を導く者として見ていました。
トールズとの一件では感情の不可解さを感じつつも、理詰めではなく男が男を認めるってこーいうことなんだろうなと思ったし。
ベルセルクのガッツとグリフィスにあったように、男同士には男女の間にある恋愛プログラムなどには及びもしないようなもっと強力で普遍的な感情があるんだろうな。
女同士ではこうはいかない。

トルフィンは父親の仇を失って一気に腑抜けてしまったようですが、分かる、分かるよ!!思いが強すぎたんだよね。
あるいは自分がどーやっても倒せなかったアシェラッドを不死身と感じていたのかもしれない。
「来るなトルフィン!」と叫びながらクヌートに討たれて倒れたアシェラッドに「こっから逃げるぞ!!」というトルフィンの姿に(涙)
なんか父子みたいだ。

アシェラッドが逝き、トルフィンが去り、クヌートの元にはトルケルだけが残ったわけですが、
トルケルは戦士としてはカリスマで有能で男気があって直観力に優れユーモアもあり・・・
でもなんか足りない。
それはトールズでありアシェラッドであり。
トルケルのムチャクチャぶりを抑える人間が居てバランスがとれるような気がします。
8巻みたいな分別臭いトルケルもいーけどさー。
クヌートの側に置いとくのは正統派すぎてもったいない。

で、新章はトルフィンの奴隷落ちかぁ・・・唐突過ぎてついていけない。
どーいう経緯でそうなったのかわからんけど正直あんまり萌えません。
最下層の奴隷からトルフィンが這いあがるドラマが展開されるんでしょうけど、今のところトルフィンは全くやる気なさそうだし。
やっぱアシェラッドの魅力絶大だったんだな~~アシェラッドの背中を追いかけてるトルフィンだから良かったんだよ。
トルフィンの顔付きからしてアシェラッドの死から3~5年後くらいと推察するけど、トールズの息子であるトルフィンがこんなに小柄なままってのはアリなんだろうか。
細マッチョ??
木こりのトルフィン・・・自由民にへこへこ頭を下げるトルフィン・・・似合わねぇー!!

ところでケティルのおっさんは見た通りのイイ人でオッケー?
今までの流れからいってそれはあり得ないと思うんだが(腹グロに1票!)
そしてあの荷馬車の娘さんはどう絡んでくるんだろうか。
ひょっとしてトルフィンにロマンスの予感?(ま、まさか!?)

トルフィンがどーやって覚醒してトールズを超える戦士になるのか(←これが主題なんだよね!?)
まだまだ物語はプロローグ。
果たして、わたしが生きているうちに最終回を迎えられるのか。
幸村先生は遅筆だからな・・・あの描き込みじゃ当然だけど。


8巻表紙のアシェラッドは美人だね!
金髪碧眼だったんかー
もっと違う場所でルキウス・アルトリウスを名乗ってほしかったね。